ハァー ちょいとでました三角野郎が
四角四面の櫓の上で
音頭とるとはおおそれながら
暫し御免をこうむりまして
許しなされば
文句にかかるが
オ-イサネ
ハァー お国自慢は数々ござる
四季の眺めも色とりどりに
山じゃ榛名よ赤城の山よ
今日も長閑な機織り唄で
織るは紬かあの銘仙か
紅い襷に姉さんかぶり
咲いた牡丹に蝶々が止まる
ハァー 尾瀬の浮島この世の外よ
紅葉映した吾妻川を
行けば流れに湯もやがかかる
四万で一夜よ草津で二夜
気にはしゃんすな北山颪
燃えて火となる浅間の山で
今朝も三筋の煙が招く
ハァー 名残惜しさにお前も鳴くか
青葉隠れの山ほととぎす
つつじ花咲く峠に立てば
続く文句はまだまだあれど
まずはこの場で
段止めまするがオーイサネ